子どもの電池の誤飲を防止一番の方法は、電池を使った機器を使わないことです。
しかし、それは現実として不可能に近いのですが、電池を使った機器を「減らす」事は可能です。
今回は家庭内で電池を使う機器として最も多いであろう「リモコン」をひとつにまとめる「スマートリモコン」について記事にまとめました。
スマートリモコンとは
スマートリモコンとは、 リモコンで操作する家電を、スマートフォンなどで操作を可能にするiot家電です。
複数のリモコンの信号を記憶して操作できるため、テレビ、エアコン、照明などのリモコンを スマートフォン1台に集約することができます。
スマートリモコンの使い方
スマートリモコンEZCON
端末を設置し、スマートフォンと接続することによって機器の制御を可能にします。
リモコンから発する信号は家電ごとによって異なるのですが、アプリ内には多くのプリセットがありますので、その中から適するものを選ぶだけで、家電に合った信号を送ることができます。
また、プリセットに合うものがなくても、現在使用しているリモコンの信号を記憶させることによって 家電をコントロールすることも可能です。
スマートリモコンのデメリット
家電によっては完全に対応できないものもあり、特にエアコンの温度表示などはうまくシンクロしない事が多いようです。
また、家電との間に機器を一つ経由する関係上、操作にほんのすこしタイムラグが生じます。
リモコンとしての使いやすさは、スマホアプリに依存するため、導入するスマートリモコンによっては 若干の使いづらさが気になる事があります。
スマートリモコンのメリット
テレビ、エアコン、照明など、多くなりがちなリモコンを一つにまとめる事ができるので、子どもの電池の誤飲の可能性を減らす事ができます。
たとえば子どもを寝かしつけている最中など、照明をコントロールしたいのに、リモコンがたまたま遠くにあり手が届かない時など、 スマホがあれば子どもを起こす事なく照明のコントロールする事ができます。
また、スマートリモコンは軽量コンパクトなものが多いので、子どもの手の届かない高所に設置することができ、いたずら防止にもなります。 ※ほとんどの機種はUSB電源を採用しています。
GPS連動機能やSiriやアレクサなどにも対応
Nature Remo mini 2
Siriやアレクサとの連携も可能で、「Siri、照明を消して」「アレクサ、エアコンをつけて」のように、音声による家電の操作が可能になります。
GPS連動が可能な機種を使えば、「家に近づいたらエアコンをつける」「外出したら照明を消す」などの設定も可能です。
スマートリモコンの選びかた
デザイン重視の「Nature Remo mini 2」と、価格重視の「TY-AS01」
機種ごとに、デザイン・価格・アプリの使いやすさ・電波の強さ・機能の豊富さなどの違いがあります。
「電池の誤飲を防止する」という観点で見るなら、どれを買ってもそれはクリアできるので、 オススメの選び方は「デザイン」と「価格」です。
デザイン・価格・機能のバランスが良い「スイッチボット」
他に「アプリの使いやすさ」や「赤外線電波の強さ」などの違いがありますが、 以下の理由で優先度が下がります。
電波の強さ:赤外線は元々障害物に弱いので、電波がどんなに強くてもあまり意味がない。
アプリの使いやすさ:スマートリモコンの性質上多少の使いにくさは必ず残る。アプリの質に大きな差はない。
以上のことから、「デザイン」と「価格」で選んで良いと言えます。
スマートリモコン10選
TY-AS01
参考価格:¥1,980
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB
超低価格がウリのスマートリモコンです。しかし、スマートリモコンとしての機能は必要十分。
メーカー公式サイトは特になく、サポートなどは期待できないため、 トラブルに自己対処できる上級者向けの機種です。
etife スマートリモコン
参考価格:¥2,980
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB
etifeのスマートリモコンの特徴はなんといっても価格で、低価格帯の中でも群を抜いて手頃な価格です。 しかし、低価格製品でありながらも位置情報(GPS)との連動や赤外線範囲8mなど、中価格帯の製品並みの機能を持っている製品です。
価格を抑えつつ機能も欲しい方にはもっとも適したスマートリモコンだと言えます。
SwitchBot Hub Mini
・参考価格:¥3,980
・alexa:対応
・Googleアシスタント:対応
・Siri(Apple):対応
・電源:USB
「スイッチボット」は比較的手頃な価格のスマートリモコンで、拡張性の高さが魅力です。 単体でもテレビや照明、エアコンの操作など、基本的な機能は満たしているので入門機として最適。
また、別売りの「温度計」や、物理的にスイッチを押す「スイッチボット」と組み合わせることによって、部屋の温度と連動した動作や リモコンのない機器の操作を可能にする拡張性もあるため、高価格帯の商品と同等か、それ以上の性能を発揮するようになります。
I-O DATA HS-IRR01
参考価格:¥3,980
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB(アダプタ付属)
IO DATAのスマートリモコンは低価格帯のスマートリモコンで、機器の登録が簡単な点が特徴です。 他のスマートリモコンは、テレビなどの機種名の一覧の中から検索して登録する形ですが、 この機種は、スマホアプリを数回タップするだけで登録機種を絞り込む事ができ、面倒な登録作業がスムーズに行える仕様です。
また、電源のUSBアダプタが付属している点も高評価です。
EZCON
参考価格:¥3,933
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB
EZCONのスマートリモコンは、低価格帯でありながらもGPS連動機能が付いている高機能製品です。 例えば、自宅から離れると室内の照明を自動でオフにしたり、 その反対に、自宅に近づくとエアコンのスイッチを自動で入れる、などといったことが可能です。
アイリスオーヤマ スマートリモコン
参考価格:¥5,980
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB
あの「アイリスオーヤマ」のスマートリモコンです。しかし、中身は先述の「EZCON」というメーカーのスマートリモコンと同じもの。
EZCON名義の方が価格が安いので、あえてこちらを買う理由はありません。
Nature Remo mini 2
参考価格:¥5,980
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB
「Nature Remo mini 2」は本体に温度センサーが組み込まれており、あらかじめ決めた温度でエアコンをオンオフするような設定が可能です。GPSとの連動も可能な中価格帯のスマートリモコンです。
また、上位機種の「 Nature Remo 3」は「湿度」「照度」「人感」センサーを内蔵しているため、さらも細かな設定で自動化をすることができます。 また「iF Design Award 2020」を受賞しており、そのデザイン性の高さも魅力。
ラトックシステム RS-WFIREX4
参考価格:¥5,800
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB
ラトックシステムのスマートリモコンの最大の特徴は赤外線(リモコン電波)の有効範囲の広さです。 他社製品が3m〜10m程度なのに対し、こちらの製品は最大で30mの有効範囲という広さです。 しかし、赤外線は障害物に弱い電波なので、たとえ30m以内でも隣の部屋の機器を操作することは難しいでしょう。
手のひらサイズの小型設計・温度湿度センサー・明暗センサーなど、高機能でありながら価格を抑えた中価格帯製品です。
LinkJapan eRemote5
参考価格:¥5,800
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB
Link Japanのスマートリモコンは、温度、湿度センサーやGPS連動が可能な高機能な製品ですが、 別売りのスマートプラグや電動カーテン(自動でカーテンの開け閉めが可能)などの、拡張性の高さが特徴です。
特にCO2センサーとスマートプラグの連動により、換気の自動コントロールが可能な点が非常にユニークな製品です。中価格帯ではありますが、ACアダプタ(USB用)が付属しているため、同価格の製品と比べて割安。
SONY HUIS-100RC
参考価格: ¥15,900
alexa:対応
Googleアシスタント:対応
Siri(Apple):対応
電源:USB
SONY製の高級スマートリモコン。 電子ペーパーを使ったリモコンタイプのデバイスのため、スマートリモコン特有の「スマホでの操作のし辛さ」を解消でき、家中のリモコンをスマホではなくこの1台にまとめることができる。
デザインも素晴らしいが、価格が高すぎるのが難点。
オススメの機種
左:スイッチボット 右:EZCON
低価格帯の中ではデザインと価格のバランスがいい「スイッチボット」と 「EZCON」がオススメ。
Nature Remo mini 2
中価格帯ではがデザイン・機能面共に良い「Nature Remo mini 2」オススメの機種です。
わたしは「スイッチボット」を使っています。
実際に使って感じた利点
わたしは実際にスマートリモコンを使っているのですが、一番利点を感じている点は 「枕元にリモコンがいらなくなった」点です。
専用リモコンでしかできない詳細な操作もあるため、完全にスマートリモコンだけにすることは難しいのですが、 通常の操作はスマートリモコンでほとんど可能ですので、専用のリモコンを子どもの手の届かない場所に常に片付けておく事ができます。
わたしは、子どもの電池の誤飲防止のためにスマートリモコンを導入したので、その目的は完全に達成することができています。導入初期の設定が少し面倒ですが、それを済ませれば使う上でのデメリットは特にないので、非常にオススメできます。
おわりに
電池の誤飲防止ってねじ止めの電池カバーが付いた製品を使う以外では「子どもが誤飲しないように注意する」ぐらいしかないんですよ。
完全ではありませんが、スマートリモコンなら根本的な部分の対策になります。 導入コストも低いので、小さなお子さんのいる方は試してみてはいかがでしょうか?
あと、アレクサと連動させると”未来感”があっていいです。個人的にはそれが一番好き!
コメント