15年ぐらい使っている中華鍋。
この年季のおかげで内側は完璧な皮膜が出来ており、食材がこびりつくことは全くないのですが、 底面の汚れのせいか熱伝導が悪くなったな?と最近感じます。
ガリガリ削るのは現実的ではないので、洗剤など焦げを落とすためにいくつかの方法を試しました。
結局焼き切るのが一番キレイになったのですが、試した方法を紹介しながら順を追って説明していきます。
試したこと「酸素系漂白剤」
「酸素系漂白剤」で何度か浸け置きしました。少なくとも8時間を4セットはしたと思います。
浸け置きした結果
つけ終わった後に「金ダワシ」でこすりました。
一部分はポロポロと焦げが落ち、鍋の地肌が見えるようになりましたが、完全には落としきれません。
恐らく長い時間をかければ「酸素系漂白剤」でもキレイにできると思いますが、待ちきれないので諦めました。
強力な洗剤
「油職人」という強い洗剤を満遍なく塗布しラップをして数時間置き、金ダワシで洗いました。
特に変化は感じられません。この方法でステンレス鍋の汚れは完璧にピカピカになったのですが、長年直火があたってできた汚れは難しいようです。
焼くかぁ・・・・
試しにガスバーナーで焼いていく
まずは鍋の内側についた、薄めの汚れにガスバーナーの火を当てて「焼き切れる」かどうか試していきます。 時間にして2分〜3分程度集中的にバーナーの火を当てました。
汚れが灰になった
黒くゴツゴツした汚れは完全に燃え尽きて”白っぽい灰”になりました。 灰になったあとは濡らしたペーパーで拭いただけでキレイに汚れが取れた。
中華鍋の黒いコゲはガスバーナーで焼き切れば取れるようです。
本格的にバーナーで焼いていく
黒い焦げの部分にバーナーの火を当てて焼いていきます。
焦げの部分が赤くなるまで熱するので、火の粉が飛んだり炎がついたりします。
窓空け換気は必須です。換気扇に不織布のフィルターをしている場合は燃え移って炎上することがあります。火事には十分に注意して作業をしましょう。
大体焼いたので洗ってみる
洗剤をつけて金ダワシで洗うと、力を入れてこすらなくてもポロポロと焦げが落ちていきます。
しかし、焼きが甘かったところは落としきれませんでした。さらにバーナーで焼いていきます。
残りを焼き切っていく
焦げの部分がBBQの炭のように赤くなるまでしっかりと熱します。
焼きが終わったら同じように洗い流していきます。
ツルツルになった
ガチガチだった焦げが取れてツルツルになりました。
仕上げにサンドペーパーで磨けばもっとピッカピカになりますが、そこまでする必要はないかと。あとは”油ならし”をやり直せば完全復活です。
ビフォーアフター
流れで見ると気持ちいいですね。
かかった時間
”焼き”にかかった時間は30分ぐらいでした。 「酸素系漂白剤」を使わずに最初からバーナーで焼いていたら1時間ぐらいかかったんじゃないかと思います。
使ったガス
7割ぐらい残っていたカセットガスをほぼ使い切りました。費用としては100円〜200円ぐらいですね。
普通のフライパンは焼いちゃダメ
普通のフライパンを同じ方法で処理すると”塗装”や”テフロン加工”などが剥がれてしまうのでダメです。
キレイにした利点
今までは余熱をするとモクモクと煙がすごかったのですが、鍋の内側以外から煙が立つことはなくなりました。
底面の汚れに直火が当たって発煙してたんですね。中華鍋の発煙量に困っている方は底面の汚れを落としてみると良いです。
汚れがついた経緯
「中華鍋は洗剤で洗ってはいけない」という噂を真に受け、ずっとタワシとお湯だけで洗っていました。そんな状態で10年以上使えば、まぁあーなりますよね。
どうやら、ちゃんと油慣らしをしてつけた皮膜は洗剤で洗ったぐらいでは落ちないそうです。
今回のように、しつこい汚れでもバーナーで焼き切れるのが中華鍋の良いところでもあるのですが、今後は毎回洗剤で洗って、常にツルツルを維持していきたいと思います。
おわりに
買い替えた方が早いかなと思ったのですが、新品の中華鍋に必要な”焼き入れ”の手間を考えて今回は頑張って汚れを落としてみました。
揚げ物用の鍋など、鉄製で無塗装なら同じ方法で汚れが落とせると思うので、試してみる価値は大いにあると思います。
ただし、結構炎上するので火事対策だけは入念に!!いつたのでした!
関連記事:油職人の限界に挑んだ
コメント